ウチには知人からもらった満一歳になる雌ネコがいる(人間でいえば二十歳前後とか)。名前はミュー子。
このミュー子が、今年、スギ花粉で主人が終日鼻孔異変をきたしている最中に、庭に徘徊するノラどもに強姦された。
そして性に目覚めた。
一応飼い猫なので、ノラのように、徘徊自由というわけにはいかない。家の中に閉じ込める場合もある。それが騒動を生む。
あのいまわしい猫の恋が花粉症の主を苦しめる。
やかましい! 一喝と同時に、そのへんにある雑誌、なるべくかさばるのがいいので「問題小説」なんかを投げる。
五メートル離れたネコを見事に狙撃! 猫は虚空に腕を高々とのばしてそのまま悶絶!…とはなかなかいかず、忍者のように天井を伝わって、二階の窓からジャンプ。狭い庭から、隣家の広い庭に遁走。こつぜんと姿を消した。すると待ってましたとばかりにノラのワルどもが輪姦におよぶ。
ネコを黙らせるような毒ガスがないものか。

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